吉開 友羽子 (一般財団法人 神戸市地域医療振興財団 西神戸医療センター)
吉開 友羽子
一般財団法人 神戸市地域医療振興財団 西神戸医療センター
平成27年8月31日~平成27年9月11日
(平戸市立生月病院)

 もともと自然が大好きで、今回の地域研修を大変楽しみに生月病院にやって参りました。以前に発展途上国で研修したことがあり、今回初めて日本のへき地医療を目の当たりにしましたが、インフラは完璧で、清潔な薬剤、器具、検査設備があり、インターネットでの情報収集も容易で、医師の診察レベルが都市部に劣ることもなく、へき地とはいえ、やはり日本は恵まれた国であるというのが正直な感想です。それでもマンパワー不足や専門病院への搬送の手間は顕著で、島の医療をまかなう数少ない医療人には、幅広い知識と的確で迅速な判断力、頻回の当直をこなす体力等が必要とされ、安定した医療を保ち続けるにはなかなか困難であるということも実感しました。
 しかし、生月島には昔ながらのゆったりとした空気が流れており、豊かな自然と人々の温かさで溢れていました。その魅力によって、生月島での医療を目指す人も数少なくはないと思われ、これからの超高齢化社会を迎える日本における、ある意味での最先端医療を行っている場としてこれからも発展していくことを願います。
 私の研修は2週間という短い間でしたが、研修自体も島の人とのかかわりも、景色も食事もすべてが楽しく、すでに生月島をふるさとのように感じています。
いつか必ずまた来たいと思います。本当にありがとうございました。
吉開友羽子