内山 美沙 (東京大学医学部附属病院)
内山 美沙
東京大学医学部附属病院
平成31年4月1日~平成31年4月26日
(医療法人医理会 柿添病院)

 私は平戸市立生月病院で4月の1ヶ月間地域医療研修を行いました。東京から飛行機、バスを乗り継ぎたどり着いた場所はとても自然豊かなところでした。周りを見渡せば海と田んぼが広がっており、スーパーやコンビニは徒歩30分の距離にしかなく、1ヶ月間のことを思い不安を覚えたことを思い出します。
生月病院の研修では外来、訪問診療、健診、特別養護老人ホームの回診など初めての経験をさせていただきました。まず受診される方は高齢者がほとんどであり、さらに80、90代の方もたくさんいらっしゃいました。外来受診には家族のサポートが必要となる方も多く、患者さんの子の代も高齢者になってきているのが現状で、家族のみならず地域による支援がいかに大切かを思い知らされました。また、人口5千人の町に対して老人ホームや介護施設の数の多さにも驚きました。今後高齢化の問題がありますが、山下院長より生月町では地域密着型の医療を昔から行ってきており、その点に関しては都会よりも進んでいるとのお話しがありました。今後は生月のような地域から医療体制を学び導入されていくのだと思いました。
 また今後高齢者が増加する中で、予防医学が大切になってくることを改めて感じました。健診の診察を経験し、異常所見の有無を判断する難しさも感じましたが、検査所見の説明や予防のためにどのように声掛けをしていくべきかに日々悩みました。説明一つで患者さんの受け取り方が変わってしまうことを実感し、今後も説明の仕方について考えていく良い機会となりました。
 始めは不安の中始まりましたが、生月病院の皆様には温かく迎えていただき1ヶ月間楽しく研修することができました。今回の経験を無駄にしないよう、日々精進していきます。1ヶ月間ありがとうございました。
内山美沙