T.S (東京大学医学部附属病院)
T.S
東京大学医学部附属病院
令和元年8月1日~令和元年8月30日
(社会医療法人青洲会 青洲会病院)

 羽田空港から約2時間のフライト、さらに電車を4時間乗り継いで、松浦鉄道の“日本最西端の駅”田平駅に降りたときには夜の9時になっておりました。スーツケースを引き摺って街灯のない真っ暗な道をしばらく彷徨った先に青洲会病院をみつけました。病院の目の前には静かな海、田平と平戸島を繋ぐ平戸大橋がそこに浮かび、顔を上げると無数の星。東京では目にすることができない、まさに絶景でありました。
 翌朝から地域研修がスタートし、一か月の間、外来見学や訪問診療など地域医療、へき地医療に触れる機会を多くいただきました。病院内の一部屋を宿として貸していただき、昼も夜もこの病院で過ごしました。平日の夕ご飯は近場の魚の美味しいお店で、土日の夕ご飯は、貸していただいた軽自動車を走らせて、やはり魚の美味しいお店でお腹をいっぱいにすることができました。ゆっくりと時間が流れているなと毎日のように感じておりましたが、今の自分にとって平戸での一か月間は夢のように一瞬のできごとでありました。令和最初の夏を平戸で過ごすことができた自分は本当に幸運であったと思います。研修を受け入れてくださった青洲会病院、一緒に研修をしてくれた横浜労災病院の川村君に改めて感謝いたします。
T.M