藤賀 晃 (東京大学医学部附属病院)
藤賀 晃
東京大学医学部附属病院
平成29年12月4日~平成29年12月28日
(社会医療法人青洲会 青洲会病院)

 研修先として今回長崎を選ばせて頂いたのは、私が「地域医療」としてイメージしていた「離島」での研修があるからでした。Dr.コトーの大ファンである私は、離島の数で日本一(合計594の島があり、そのうち有人島が72島、無人島が522島)の長崎に行けると知りうきうきしながら長崎県は平戸市に赴きました。
 青洲会病院での研修はとても楽しく充実していました。入院(一般病棟、療養病棟、回リハ病棟)、外来、救急当直、訪問診療(リハビリ、看護など)、介護保険事業所、薬剤部での研修により、 慢性期を中心とした医療・介護の現場を肌で感じることができました。印象的であったのはやはり離島研修で医療資源が限られ、地理的に医療圏にアクセスしにくい人たちにとっての医療とは何か、病院とは何か、医師としての役割とは何かについて考えさせられました。大事になってくるのは人と人との「繋がり」や「絆」だと思いました。私が驚いたのは、毎週開催される“火曜会”という名の飲み会です。この会には医師やコメディカルだけでなく、患者を含む地域の人たちが何人も参加しています。地元でとれたばかりの魚や酒を持ち寄り、他愛もないことから健康のことまで語り合うことができる信頼関係を見ることができました。このような関係性があってこそ安心・安全の医療を提供することができるのだと感じました。また、私たち医療者は病気のみならず、患者やその家族、地域に向き合いながら治療することを決して忘れてはならないと思いました。
 将来、ここで学んだことを糧に、医師として人間として大きく成長し、培った知識や技術を還元できるよう日々精進して参りたいと思います。このような貴重な機会を与えてくださり、どうもありがとうございました!
藤賀 晃