徳重 康介 (地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立西神戸医療センター)
徳重 康介
地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立西神戸医療センター
平成30年7月2日~平成30年7月13日
(医療法人医理会 柿添病院)

 今回の研修を終えるにあたって、率直に「2週間は短いな、、、」と思いました。柿添病院での研修は、始まる前には想像もつかないほど充実しており、非常に楽しい2週間を過ごすことができました。そのように感じた理由としては色々あるのですが、まず思うのは、この研修で携わった人すべてに優しく接していただけたことです。院長をはじめとした先生方、看護師さん、コメディカルのスタッフさん、さらには患者さんなど、本当にすべての方に優しく接していただき、非常に多くのことを学ぶことができました。皆さん研修医に教えてあげようと思ってくださっており、外来診察、手術、病棟業務など、病院の中でも様々な場面で、様々な方に教えていただくことが多くありました。例えば先生方には、外来で医師の心構えを学んだり、実際に上部内視鏡検査をさせていただいたり、手術に入れていただいたりと、多岐にわたって教えていただくことができました。また、実際に訪問診療や訪問リハに参加させていただくことで、へき地医療を肌で感じることができたのも非常にいい経験となりました。通所リハビリテーション施設や、診療所でも研修をさせていただくことで、普段診ている急性期の患者さんの、退院後の生活に触れることができたことからも、多くのことを学べました。このように、初めて経験させていただくこと、初めて習うことが多くあり、非常に勉強になったのですが、その一方で、今初期研修をしている病院で学んだことが、こちらの病院でも役に立つ、といったことも多くありました。それは、普段とは違う環境で研修をするからこそ実感できるものであり、日々学んでいることは様々な場面で活きてくる、と知ることのできる貴重な経験であったと思います。また、同時期に研修した他の病院の研修医の存在も、非常に刺激になりました。やはり病院が違えば医療に対する見方も異なっており、様々な視点からの意見を聞くことができたことも勉強になりました。また、このような機会がなければ、おそらく同じ環境で仕事をすることはなかったと思いますので、神戸とははるか遠くの環境に同年代の仕事仲間ができたことに、非常に喜ばしいことだと思っております。今後の自分の医師としての人生の中でも、機会は少なかれ、どこかで関わっていければと思います。
 柿添病院の診療内容の幅広さにも驚かされる2週間でした。ほとんどの科の疾患に対応している上、人工呼吸器管理や全身麻酔下での手術など、普段研修している病院と変わらない内容の治療も行っており、研修前のイメージとは異なる診療内容でした。正直なところ研修前には、状態の安定している患者さんを対応し、困難な症例は都市部の大きな病院に搬送している、というイメージがあったのですが、実際には侵襲性の高い処置も毎日のように行っており、イメージを覆される毎日でした。
徳重康介