徳原 里佳 (地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立西神戸医療センター)
徳原 里佳
地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立西神戸医療センター
平成30年8月6日~平成30年8月17日
(平戸市立生月病院)

 私は生月病院で研修をさせていただきました。新幹線からバスを乗り継ぎ、平戸桟橋でバスを待つこと1時間30分、なんとか生月病院へと到着することが出来ました。買い物ができるところが徒歩圏内になかったり、官舎ではムカデに出迎えてもらったりと、初日から地域ならではの体験をしました。2週間の間、官舎では毎日のように虫やヤモリと遭遇し、退治の仕方も学びました。
 研修では健康診断や、特別養護老人ホームの回診、訪問診療や当直をさせていただきました。健康診断や老人ホームの回診、訪問診療をしたことがなかったため大変貴重な経験をさせていただいたと感じています。また、外来見学では、腹部エコーや上部消化管内視鏡検査も経験させていただきました。生月病院で研修をさせていただき、生月病院は生月町唯一病床をもつ病院として、限られた医療資源を有効に用い、生月町の医療を支えていると感じました。
 地域実習が始まるまでは私の中のへき地医療のイメージは漠然と、医師の数が少なく、高齢者の患者が多いという印象でした。実際に生月病院での研修が始まり、やはり高齢の患者さんが多かったですが、特に感じたことは、医師と患者さんの間に信頼関係が築かれていることです。患者さんと長い付き合いをしてきている先生方だからこそ、外来を受診した患者さんの様子がいつもとは違うことに気づくことができ、また、患者さんも安心して診療を受けていると感じました。先生方の診察を受けて安心そうに帰っていく患者さんが非常に多くみられました。
 2週間という短い期間でしたが、先生方、病院のスタッフの方々、地域の方々には大変お世話になりました。おいしい食事を食べたり、きれいな海に行ったり、自然いっぱいの平戸を堪能することができました。本当にありがとうございました。
徳原里佳