鳥羽 萌 (地方独立行政法人 佐世保市総合医療センター)
鳥羽 萌
地方独立行政法人 佐世保市総合医療センター
令和2年9月28日~令和2年10月24日
(医療法人医理会 柿添病院)

 9月28日から10月24日の間、柿添病院で4週間地域研修を行いました。
 柿添病院で行った診療、イベント等はわたしにとってはほとんどやったことがないことでした。初めて経験して印象に残っていることをいくつか挙げていきたいと思います。
 まずは、健康診断です。ほとんど毎日健康診断を行いましたが、おおむね健康な人たちに対して診察を行うことはこれまでほとんどなく、最初のころは、本当に異常はないのか、毎回不安を抱えていました。少しずつ自分の中でルーチンが出来、徐々に慣れましたが胸部単純レントゲンを読むのは毎回緊張感がありました。
 乳児健診や保育園健診も何度か参加させていただきました。佐世保市総合医療センターで小児科を1か月研修しておりましが、基本的には何も基礎疾患がない乳児や幼児の診察はほとんどしたことがなかったので、全身の診察を行うことがまず大変でした。乳児健診では、なんとか泣かないように診察したかったのですが、とても難しかったです。保育園健診も色々な保育園に行って、年代の違う子供を診察できてとてもよい経験になりました。また、道中、平戸の景色を眺めながら向かったのもとても印象に残っています。
 特別養護老人ホームにも訪問しました。学生時代に長崎市内の特別養護老人ホームを訪問したことがありますが、比較すると、すごく広くてきれいでした。利用者さんも様々な方がおられて、元気にしていてお話もたくさんされるような方もいらっしゃいました。定期診察とインフルエンザワクチン予防接種を行いました。定期診察で普段と異なる様子があれば、施設の職員の方から説明があり、入院が必要と判断したらそのまま入院していただくこともありました。
 保健所を訪問し、保健所の方から講義を受けたり、訓練を受けたりしました。保健所の役割や仕事内容等を学びました。公衆衛生の講義や国試で勉強したことはありましたが、実際の仕事は知らなかったので、詳しく教えて頂けてとてもうれしかったです。また、養鶏所等で鳥インフルエンザウイルス感染が判明した場合に、どのような手順で検査に行くか等を教えて頂きました。個人防護具の着脱訓練も行い、テレビで見る保健所の方の苦労を知りました。
 柿添病院での1か月間本当にお世話になりました。大学病院や研修元の病院では体験できないたくさんのことを経験させていただきました。
 関わったすべてのみなさんがとてもやさしく、本当に楽しく研修することが出来ました。本当にありがとうございました。
鳥羽 萌