竹内 幹人 (独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院)
竹内 幹人
独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院
令和元年11月5日~令和元年11月29日
(社会医療法人青洲会 青洲会病院)

 はじめにこの場をお借りして、指導して下さった先生方、医療スタッフの皆様、慣れない僻地での生活をサポートして下さった総務課の皆様にお礼をさせて頂きます。1ヶ月間大変お世話になりました。
 私がこの1ヶ月間で最も感じたのは青洲会病院がこの地域で果たしている役割の大きさです。私が普段従事している横浜労災病院は急性期病院であり、手術やカテーテル治療、一旦の内科的治療が終了した場合には比較的短いスパンで退院、自宅での看護が難しい場合には他の病院へ転院となります。青洲会病院はそのような患者さんの病院としての最後の砦の役割を果たしていると感じました。
 また通院が難しい患者さんへの訪問診療や、訪問リハビリを実際に見学させて頂き、より医療者と患者さんの距離が近い医療が行われていると実感しました。日本では今後高齢化がより深刻になっていくなかで、青洲会病院で行われている医療はある意味で未来の日本の医療体制を反映していると言っても過言ではないと思います。そう言ったなかで今回実際に見学をさせて頂ける機会を頂き大変勉強になりました。
 私自身はこのような僻地で生活するのは初めてでしたが、病院の皆様の支えのおかげで特に不自由なく生活することが出来ました。今では僻地でも普通に生活していける一定の自負があります。また、都会というものに私が求めているものは実際にはあまりないということも新たな発見でした。
 週末には生月島や雲仙などを訪問し、美しい景観と温泉、新鮮な魚介類で英気を養う事が出来ました。あまりの美味しさ故に、横浜に戻ってから刺身が食べられなくなるのではないかと不安です。機会があればぜひまた長崎を訪れたいです。
 繰り返しにはなりますが1ヶ月間大変お世話になりました。「疾患だけにフォーカスするのではなく、患者さんが置かれている状況や社会背景に目を配る」という口で言うのは簡単ですが実践するのはとても難しい課題に日々取り組む姿勢を忘れずに、これからも精進して参ります。ありがとうございました。
竹内幹人