高島 大幸 (公益財団法人 日本生命済生会 日本生命病院)
高島 大幸
公益財団法人 日本生命済生会 日本生命病院
平成30年11月1日~平成30年11月30日
(平戸市立生月病院)

 2018年11月1日、長崎県平戸市生月町の生月島に辿りつきました。大阪から、新幹線とバスを駆使して長旅の末辿りついた先は生月病院でした。生月病院にて、1ヶ月間研修させていただきました。生月は人口約5600人の島で、高齢化率が40%を超える島ではあり、地域の人々にとっては生月病院は欠かせない存在であり、生寿園やなごみといった施設と連携をとる拠点となる場所であるとこの1ヶ月で認識するとともに、夜間の救急搬送の受け入れ先であり今後も島の住民にとって欠かせない病院であることも認識しました。
 生月病院で経験させていただいた研修内容と致しましては、外来見学、外来診察、健康診断、訪問診療、各施設の回診、予防接種、当直業務でありました。11月という時期でもあり、予防接種においては、職員も含めると約1000人の予防接種を実施させていただき、住民の約20%の人の予防接種を実施させて頂き、少しは生月に貢献できたと自負しております。1ヶ月の思い出症例は、60代の漁師さんが巻き網で左足を巻き込まれ、開放骨折をした症例で、佐世保市総合医療センターまで往復約3時間かけて搬送したことで、都会では難なく行えるような搬送も一苦労することや、漁師さんの事故症例も大阪では体験しなかった症例であり、島特有の症例であり、大変勉強になりました。生月病院で最も学んだと実感することは、患者さんとのふれあいで、医師や看護師さんの患者さんへの接し方が大変優しく、都会の医療者にも見習ってもらいたいと思えるものでありました。医療者として、『患者さんへの思いやりの心』を思いださせてくれる場所となったのが、生月病院でありました。
 生月での生活には、レンタカーが必要と聞いていましたが、島のスーパー(しおかぜ)まで走っていく事も可能で、平戸へもバスで30分ほどで行く事も可能であり、自然を堪能することもでき、休みには、平戸に出て、居酒屋巡りやスナック巡りも可能であり、生月での生活もホームシックにならず楽しいものとなりました。生月病院のスタッフ、島の住人とも多々交流させていただき、生月のことが好きにもなりましたので、来年以降、可能であれば当直バイトでこの地に帰り、貢献できたらと考えていますので、恥ずかしい医者にならないよう、大阪に帰っても精進していく覚悟もこの1ヶ月でできました。
 最後になりますが、山下医院長を始め、先生方々、看護師さん、生月病院の事務やその他スタッフの方々には、心から感謝しております。高島のこと忘れないでください。
高島大幸