財田 祐希 (独立行政法人国立病院機構 長崎医療センター)
財田 祐希
独立行政法人国立病院機構 長崎医療センター
令和2年6月8日~令和2年7月3日
(医療法人医理会 柿添病院)

 柿添病院にて、一ヶ月間地域医療に携わらせていただきました。以前までの基幹病院での研修とは異なる部分が多くあり、大変貴重な経験をさせていただきました。
 外来では、創傷に対して急性期であれば毎日でも通院しに来られる方も多くいらっしゃいました。自身が処置をした後にどのような経過をたどるか気にはなりますが、救急外来で夜間遠方からの来院であった場合などはその後の経過を把握できないことも多くありました。しかし、柿添病院の創傷処置を行う外来では、毎日のようにフォローに来られる方もいらっしゃるためどのような経過をたどりどのように治癒していくかなど経過を詳細に追うことができました。そのために気づかされることもあり、縫合の間隔や強さなど考えることも増えました。患者側から、不安だから明日も来院してよいかと提案される場合もあり、先生方の信頼の厚さを感じました。
 また、様々な施設にて診療に関わる機会をいただき、地域医療に関して様々なことを学ばせていただきました。通所リハビリテーション施設での研修をさせていただいた際には、筋力低下にならないためや、施設内での交友関係のために通っている方など理由は様々でしたが元気に器具を用いたリハビリに励まれていました。外出する機会を作ることができるなど、リハビリテーション以外にも高齢者にとって大切な場所になっていることを感じました。愛児園に健診に伺った際には、年齢の低い子をどのような観点から注意して観察するかなどを教えていただきました。とても活発で元気な子もいれば、恥ずかしがり屋のようで先生から離れようとしない控えめの子もいらっしゃるなど様々な子供と触れ合う機会となりました。
 3年目以降では、私自身も地域医療に携わる機会も多くなると思われるため、柿添病院にて研修させていただいたことを必ず生かしていきたいと思っております。先生方の診察能力に加え、外来に多くの患者がいる中でも丁寧に患者の話を聴く姿勢も大変勉強になりました。そういったことも先生方に対する強い信頼関係を築く要因の一つになっているのかと思い、また生活習慣なども把握することで疾患の根本となっている原因が判明し治療につながることもあるのかと感じました。
 最後になりますが、先生方、病院スタッフの方々にご協力いただき、充実した研修期間とすることができました。一ヶ月間、大変お世話になりました。様々なご指導をいただき有り難うございました。
財田祐希