髙村 幸 (長崎大学病院)
髙村 幸
長崎大学病院
令和3年2月1日~令和3年2月26日
(医療法人医理会 柿添病院)

 1ヶ月間、柿添病院で研修させていただきました。平戸は自然豊かでお魚やお肉がおいしく、古い町並みがとても素敵でした。振り返ると、この1ヶ月でたくさんの経験ができました。特別養護老人ホームでの診察や通所リハビリの見学、在宅診療、他院への転院搬送、死体検案も経験しました。また、柿添病院では毎朝の創傷処置や外来の陪席、リハビリ診察、健康診断、内視鏡検査や腹部エコーなどの検査、歯科研修では口腔ケアについても学びました。病棟患者さんも急性期から療養の方まで受け持たせていただき、幅広く勉強することができました。難しい症例もありましたが、疑問に思ったことは三郎先生に聞くと、忙しいなか一緒に考えてくださいました。他にも鼠径ヘルニアやシャントの手術、麻酔にも入りました。先生方の外来では、しっかりと患者さんの目を見てお話しながら診察されていました。患者さんも先生の顔を見ると安心されているのが印象的でした。先生も看護師さんも、患者さんの病気のことだけでなく、仕事のこと、家族構成など何でも把握されていて、外来に来た患者さんがいつもより元気がないことにもすぐに気付いていました。患者さんがどんな小さなことでも相談されているのを見て、病気を治療するだけでなく、患者さんやご家族の健康相談の相手となるかかりつけ医の存在の重要さを感じました。柿添病院に来られる患者さんは高齢の方が多く、先生が患者さんの日常生活のことまで考え、介護認定の申請を勧めることもありました。院長先生から学んだ、患者さんへの「やさしい心」と「寄り添い」の気持ちをこれからも大事にしていきたいと思います。また、健康診断の診察や心電図、胸部レントゲン写真を読み、患者さんに結果を説明する機会がありました。患者さんにどう伝えたらわかりやすいかとても難しく、毎回悩んでいました。由美子先生には健診の目的や説明の仕方などたくさんご指導いただきました。
 介護保険についての講義や、中野診療所では医師とPTさん、ヘルパーさん、ケアマネージャーさん、利用者さん、ご家族と今後のリハビリについてのカンファレンスがあり、他職種の方とも接することができました。
 一緒に研修した2人の2年目の先輩方にもたくさん助けてもらいました。経験不足で不安なときもありましたが、先輩方がいてくれたのでわからないこともすぐに解決できて、足りないところはアドバイスしてくださって、とても心強く有り難かったです。コロナ禍でしたが、後半には落ち着いてきて、おいしいものを食べたり、温泉に行ったり、休みの日にはドライブに行ってきれいな海に癒やされたり、たくさんの思い出ができました。
最後になりましたが、先生方をはじめ、看護師さんなどスタッフの方々にはいつも温かく接していただき、ご指導いただきありがとうございました。やさしくて素敵な方ばかりで、毎日大変でしたが楽しく働くことができ、地域に密着した医療を経験できた貴重な1ヶ月となりました。関わってくださった皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。
髙村 幸