隅田 悠太 (地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立西神戸医療センター)
隅田 悠太
地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立西神戸医療センター
令和2年6月1日~令和2年6月12日
(医療法人医理会 柿添病院)

 私は地域医療研修として2週間、柿添病院で研修させていただきました。柿添病院内での研修だけではなく、通所リハビリや訪問診療、小児健診など今まで関わったことのない経験もさせていただきました。
 2週間で最も強く感じた都会との違いは、患者と医療従事者との距離の近さでした。医師数の多い都会とは違い、地域では様々な科の疾患全てを限られた医師でみるためその分患者との関わりが強く、患者からの信頼の厚さを感じました。さらに幅広い疾患をみる能力が必要となる部分は、救急診療に似たようなものを感じました。
 通所リハビリでは実際にリハビリを高齢者の方々と一緒にやらせていただきました。独居の高齢者の方々は普通に生活をしている中で身体を動かす機会が少ない中、通所リハビリに行くことで楽しく身体を動かせ、さらに自宅でもできる運動を習得することができることが出来ていました。
 5歳児健診と、保育所健診にご同行させていただき、健診の方法を基礎から教えていただきました。子供1人、1人に対して多職種で意見を出し合い、自分が子供の頃もこうして大人に陰で支えられながら育ったことを実感しました。
 2週間というとても短い期間にも関わらず、普段できないよううな経験を数多く体験でき、平戸という土地の良さも知ることが出来る良い機会を与えていただきました。外傷処置1つを取っても、処置後のフォローを含めて全てを外来で完結させていく必要がある地域の病院では、数多くの幅広い知識が必要であることを感じました。教科書でしかこれまで学ぶことのできなかった地域の医療を実際に自分の目で見、肌で感じることができ、よい経験になりました。自分がこれからの将来のことを決めていく上で、平戸での地域医療研修を生かしていきたいと思います。2週間ありがとうございました。
隅田悠太