白川 千種 (地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立西神戸医療センター)
白川 千種
地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立西神戸医療センター
平成30年10月15日~平成30年10月26日
(社会医療法人青洲会 青洲会病院)

 この度私は、10月15日から10月26日までの2週間、長崎県平戸市にある青州会病院で研修をさせていただきました。研修内容は、先生方の外来や往診に同行させていただいたり、病院の様々な課にお邪魔してお仕事内容を見学させていただいたりしました。
 2週間で最も感じたことは、平戸市では患者と医師の両方の高齢化が進んでいることでした。私たちよりも40歳以上も年齢が上の先生方が活躍されているのが印象的でしたが、ご負担は大きいと感じました。しかし、往診に行った黒島では事態はより深刻でした。黒島では、以前勤めていた常勤の先生が体調を崩されて、現在は常勤医がおられないそうです。なので、島には週の半分以上は医師がおらず、看護師さん一人で島の方々の体調不良に対応しておられました。長崎県では医師を離島に派遣する制度があるそうですが、このような制度によって離島・僻地の医師確保は急務だと考えます。
 地域医療は予防医学において非常に大きな役割を果たしていると感じました。
日頃私が勤めている病院では、急性期の患者さんを診療する場合が多いですが、当然のことながら増悪するのを防ぐのが最も大切です。日頃の外来での生活指導などが患者さんの健康に直結していると感じました。
 長崎に研修に来て、他の病院の研修医と交流する機会があったことも有意義でした。自身の病院の研修制度や、当直でどのように働いているか、将来のビジョンなど様々なことを話す機会がありました。日頃の研修中にもお互いに教え合い、非常に刺激になりました。
 医師をはじめとする病院のスタッフの方々は非常にフレンドリーで私たち研修医を温かく受け入れてくださりました。一緒に食事や観光に連れて行ってくださり、非常に楽しかったです。平戸の綺麗な海を臨む病院で実習し、美味しい魚介を堪能することができました。2週間という短い期間でしたが、勉強面のみならず密度の濃い実習となりました。本当にありがとうございました。
白川千種