荻田 龍介 (社会福祉法人 恩賜財団済生会支部 静岡県済生会 静岡済生会総合病院)
荻田 龍介
社会福祉法人 恩賜財団済生会支部 静岡県済生会 静岡済生会総合病院
平成27年10月5日~平成27年10月30日
(平戸市立生月病院)

 1カ月の短い期間でしたが、健診や往診、老健施設の回診などをさせていただき非常に充実した研修でした。
 患者様との密接な関わり合いや、その関わり合いが何十年にも及ぶ事に地域医療ならではの感覚を肌に感じた1カ月でした。
 また、病気を治すだけではなく、病気を防ぐというプライマリケアがいかに今後の医療にとって大切かを日々の外来で痛感させられました。
 正直なところ、最先端な医療器具、最先端の治療薬が未来の医療と生月病院に来る前までは感じていました。
 生月病院で研修させていただき、外来診察の様子を見ていたり、実際に外来をさせていただいたりする中で、「最先端」という概念が変わった自分がいました。
 生月病院に訪れる患者様の大半が高齢者、後期高齢者であり、まさに日本の未来の医療の縮図であると実感しました。
 高齢者、後期高齢者、さらにその上の高齢者が、寿命を延ばすだけでなく、いかに「健康寿命」を延ばしていくかという事に取り組む事によって、高齢社会が進む日本にとって実は最先端医療につながるのではないかと思いました。
 「最先端」の医療とは医療器具や薬などの「単なる物」だけでなく、その時代の患者様、患者様にニーズをあわせようとする医療従事者の「願いや思いが作りあげいく物」なのだと教えていただいた研修でした。
 最後にはなりましたが本当にありがとうございました。
荻田龍介