中村 匠吾 (社会福祉法人 恩賜財団済生会支部 静岡県済生会 静岡済生会総合病院)
中村 匠吾
社会福祉法人 恩賜財団済生会支部 静岡県済生会 静岡済生会総合病院
平成29年7月3日~平成29年7月28日
(医療法人医理会 柿添病院)

病棟
 消化器系の患者さんが多かったですが、その他にも内科一般的な症例や透析患者、人工呼吸管理されている患者などなんでもいるのが印象的でした。
島にある病院なのに基本的な物は大体あって、MRIまで撮影できるのには驚きました。消化器、特に肝臓に関しては肝切除までしてしまうところや、他にも透析の導入やシャント作成まで院内で行っているところに僻地でもここまでのレベルを維持されているところに感動しました。
 担当患者さんは数名重症の方がいました。引き継ぎで担当した方の下腿浮腫に気づいていたにも関わらず、呼吸困難を来してしまいました。事前に迅速な対応ができず苦しませる時間が長くなってしまったことがとても悔やまれます。今後に活かしたいと思った症例でした。

訪問診療
 自分が従事している医療圏であったら、高齢の方でも家族の十分なサポートがあったりタクシーなどを使って来院できる方が多いですが、平戸では難しいという状況が分かりました。住宅街の道は細く、傾斜も強いため高齢者にはとても厳しい環境だと思います。公共交通機関もほぼ無く、車も家の前につけるのは困難でどうしても歩かなくていけない環境だと思います。そんな中で訪問診療が必要になるのは必然だと思います。検査もできない中で適切に判断を下すには身体診察が本当に大切だと実感し、検査に頼りすぎてしまうことを反省し、今後意識して研鑽を積みたいと思いました。

検案
 学生の時の法医学実習で司法解剖の現場を見学したことはありましたが、検案をみるのは初めてでした。死斑や虫による損傷など、日常診療では使わない知識と経験が必要で、法医学まで分かるのかと驚きました。今後見ることはなさそうなので、貴重な経験でした。

院外
 釣りばっかりしてすいませんでした。たくさん釣れましたが1匹も食べていないので数は減っていません。静岡と違って簡単に釣れるので最高に楽しかったです。海が綺麗すぎて魚影を見ながら釣ったりもできてもう本当に最高でした。
中村匠吾