研修医レポート：中嶋眞美｜ながさき県北地域医療教育コンソーシアム（あごねっと）

中嶋　眞美　（地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立西神戸医療センター）

中嶋　眞美
地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立西神戸医療センター令和元年10月15日～令和元年10月25日（社会医療法人青洲会青洲会病院）

　この度は青洲会病院で2週間お世話になり、誠にありがとうございました。約半日かけて平戸に到着し、バスを降りた頃には辺りは真っ暗で少し心細い気持ちになりましたが、翌朝目を覚ますと窓の外には朝日で光煌めく海と平戸大橋が広がっており、何だかほっとしたことをよく覚えています。
　青洲会病院は、皆様が元気に挨拶して下さる気持ちの良い職場でした。研修に際しても皆様が温かく接して下さり、楽しく研修をすることができました。外来も何度か見学させて頂きましたが、どの先生も一人ひとりに時間をかけて、丁寧に対話、全身診察をされていました。それゆえに患者さんからの信頼は厚く、満足感も高いように感じ、まさに患者さんを主体とした目指すべき医療の姿をみることができました。また青洲会病院では内科全般、外科全般と先生方の診療の幅が広く、豊富な知識や経験をお持ちの先生方ばかりで、地域においては専門だけでない総合的な診断力が求められることを痛感しました。
　この研修を通して、地域に根差した医療の在り方、またそこで求められる医師像について具体的にイメージすることができました。患者さんと医療者の密着度の高さは地域医療の魅力だと思います。普段は急性期病院にいるため、患者さんの“その後”について知る機会が少なかったのですが、コメディカルや事務の皆様の協力・支えがあってこそ、医療が成り立っていることを改めて実感しました。お互いの役割や守備範囲を良く理解し、連携することによって地域全体で住民一人ひとりの生活を支えている姿は、地域包括ケアシステムの模範だと思います。神戸に戻ってもここで学んだことを忘れずに、活かしたいと思います。
　愛着が湧いてきた平戸の方言がしばらく聞けなくなると思うと寂しい気持ちです。研修以外でも平戸の街をドライブしたり、美味しい食事を頂いたり、温泉に入ったりと、都会の喧騒から離れて、リフレッシュすることができました。
　2週間と短い間でしたが、貴重な研修の機会を頂き本当にありがとうございました。青洲会病院で学んだことを忘れずに、今後とも精進していきたいと思います。この場を借りて皆様に心より感謝申し上げます。