松下 弘樹 (独立行政法人 国立病院機構 京都医療センター)
松下 弘樹
独立行政法人 国立病院機構 京都医療センター
令和2年10月5日~令和2年10月30日
(平戸市立生月病院)

 平戸市立生月病院で4週間、研修させて頂きました。まずは新型コロナウイルス流行の中、受け入れて下さりありがとうございました。3週間は他に研修医がいない状態での研修となりましたが、同じ期間に他の病院で研修に来ている研修医と仲良くなる事ができ、みんなで観光に行ったりした事はとても良い思い出になりました。
 研修面について、生月病院では普段より検査を実施する閾値が高いが故に、患者さんのお話や身体所見からいかに情報を得るかというところが試されました。今後高齢化が進行し様々な疾患を抱えた患者が増加していくと予想される中で、検査に頼りすぎず、「痛くなく、安い」医療を提供する意識は必要になってくるであろうと思われ、良いトレーニングになりました。また健診の結果説明を担当させて頂く事で、生活習慣病やその検査値、およひ適切な生活指導に対する深い理解を問われ、学習する非常に良い機会となりました。生月病院を受診される患者さんは超高齢の方ばかりですが、そのことも一次予防の重要性を表していました。生月病院の先生方は、各患者さんの背景や職業に至るまでとてもよく把握されており、また退院後の生活に対する考察(どのサービスを導入するかなど)に重点を置かれている点が印象的でした。医療行為だけでなく、全人的に診る経験ができたことを、今後も生かしていきたいと思います。
 生活面では、始めの1週間は大変でしたが、慣れてしまえばあまり不便を感じることはありませんでした。海に囲まれた生月の大自然や、少し移動した先の佐世保や長崎市街の港風景は、普段京都にいる僕にとってはとても斬新で、息を呑むほど美しいものでした。その他、先生方にたくさん食事に連れて行って頂き、宿舎も快適に過ごす事ができました。
 貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。
松下弘樹