研修医レポート：増本佳泰｜ながさき県北地域医療教育コンソーシアム（あごねっと）

増本　佳泰　（社会福祉法人恩賜財団済生会支部静岡県済生会静岡済生会総合病院）

増本　佳泰
社会福祉法人恩賜財団済生会支部静岡県済生会静岡済生会総合病院平成29年12月18日～平成29年12月27日（平戸市立生月病院）

　2週問弱という短期間でしたが､生月病院での実習を受け入れていただきありがとうございました。公共交通機関で来たため、前日に病院までたどり着けないというハプニングもありましたが、期間中はとても楽しく実習をさせていただきました。
　実習で外来を見学したり、自分自身が救急担当として患者さんを診察したりしていると、内科、外科問わず実に様々な相談が医師に投げかけられることに改めて気づきます。専門の診療科が揃っているわけではないため、先生方はそうして投げかけられる相談に分野問わずに対応し、必要に応じて介入を行っています。そのような、ある種なんでも屋のような健康管理の相談相手としての姿は医師の原点であるように感じます。初期研修終了後は、私は小児科の道に進みます。小児科では子どもが健康に育つよう、必ずしも疾患と関連しないような相談を受けることも多いと思います。そのような場合でも、できる限り患者様の力になり、問題解決をしていくことを大切にしたいと改めて感じました。
　もう一つ感じた点は、病院スタッフの方々のサポートのありがたさです。カルテの使い方ひとつから始まり、救急外来での処置、患者さんへの説明など、初めての環境で分からないことが多数ありました。しかしその度に看護師さんなど周囲の方が快く助けてくださり業務で困ることは殆どありませんでした。訪問診療や外来などでも、看護師さんがいることで患者さんとのコミュニケーションが取りやすくなっている場面も多くあり、チームで行う医療の大切さを再認識することができました。今後、私自身どのような環境であれ一緒に働く方々に気を配り、必要なサポートをできる余裕を持って診療に当たりたいと感じました。
　病院での実習以外にも、いたるところで海や島々の風景を見ることができる生月島を車で巡ったり様々な種類の海産物を味わったりと、期間が短い中でも平戸を知り楽しむことができました。院長先生を初め生月病院の先生方、スタッフの皆様､多岐にわたるご指導、サポートをいただきありがとうございました。