堀江 和正 (一般財団法人 神戸市地域医療振興財団 西神戸医療センター)
堀江 和正
一般財団法人 神戸市地域医療振興財団 西神戸医療センター
平成26年6月16日~平成26年6月27日
(医療法人医理会 柿添病院)

 この度は柿添病院にて2週間の地域医療研修を受けさせていただきました。研修内容、またそこから得たものについて報告させていただきます。
 柿添病院では病棟業務、内視鏡・エコーなどの検査を始め、健康診断や診療所への出張、乳児健診などを経験することが出来ました。始めての経験が多く、とてもいい経験になりました。
 研修を通じて感じたのは、病院と地域とのつながりです。様々な患者さんと関わりましたが、みなさん「〇〇病院で診てほしい」ではなく、「〇〇先生に診てほしい」というふうに来られています。そこに先生方と地域の患者さんとの良好な関係を感じました。一方で、訪問リハビリの際におばあさんが「△△病院は看護婦さんがツンツンしてて良くない、行かない方がいい」とおっしゃるなど、ちょっとしたことで医療者と患者の関係に傷が入りうることも感じました。信頼関係は地道な積み重ねで得られるものだと思います。時間をかけて、地域の患者さんから信頼を得られるような医療を提供していきたいと考えています。
 また私の地元は神戸なのですが、平戸の患者さんは90歳代も多く、中には100歳を超える方も数名いらっしゃるなど、神戸と比較してかなり年齢層が高いことにも気づきました。それに加えて患者さんの家族も70代だったりと、老々介護の現状など社会的な事情も絡み、医療に求められている役割も少し変わってきているように思いました。先生の「平戸は最先端なんだ」という言葉が印象的でした。今後少子高齢化が進み医療に求められる役割が変化していく中、この2週間の経験を少しでも活かしていければと思っています。
 柿添病院のスタッフの方を始め、様々な方のやさしさ、暖かさに触れ、楽しく充実した研修になりました。このような研修をさせていただいたことに感謝します。ありがとうございました。
堀江和正