H.M (独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院)
H.M
独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院
令和3年1月4日~令和3年1月29日
(医社会医療法人青洲会 青洲会病院)

 普段神奈川県で初期研修を行っている私ですが、2021年1月4日から29日まで、青洲会病院にて1ヶ月間の研修を行わせていただきました。終わってみると、あっという間の研修であったように思います。名残惜しさを感じながら神奈川への帰り支度を進めつつ、この研修レポートを書き進めている次第です。
 私が研修させていただいた青洲会病院は平戸・松浦地域の医療を担っている医療機関であり、急性期から慢性期まで幅広く患者さんを受け入れているのが印象的でした。一般病棟だけでなく療養病棟、回復期リハ病棟などを備えており、急性期病院からの転院も多く受け入れていました。自分が普段研修しているのは急性期病院であり、リハビリのため多くの患者さんが転院されるのを経験しました。しかし、そういった患者さんがその後どういった生活を送っておられるのか、私は恥ずかしながら知らずに過ごしてきました。今回の実習では急性期病院から転院された患者さんのその後の様子を知ることができ、医師として貴重な経験を積むことができました。
 コメディカルの方について研修させていただく場面も多くあり、医師以外の多くの方々によって医療は成り立っているということを痛感しました。私は腎臓内科を志しているため、特に透析室のME・看護師の方々には大変お世話になりました。また検査室では超音波検査を毎日のように施行させていただき、技師さん達から多くの知識・技術学ばせていただくことができました。他にも、普段は目にすることがない薬剤課、放射線課、医事課、栄養課といった多くのコメディカルの方々の仕事に触れることができ、大変充実した日々を送ることができました。
 最後になりますが、今回の地域医療研修にあたり、COVID-19の流行の最中大変な状況であるにも関わらず受け入れをしてくださった青洲会病院の皆様に深く感謝いたします。病院外での実習が感染拡大防止のため中止となってしまったことは残念でしたが、それでも多くのことを学ばせていただきました。思えば、今まで自分が知っていたのは医療の中のほんの一部分であったのでしょう。今回の地域医療研修では、見えていなかった医療の世界をわずかでも窺い知ることができ、大変良い経験になりました。重ね重ね、御礼申しあげます。今後もこの経験を活かし、良い医療者になれるよう研鑽していきたいと思います。1ヶ月間本当にありがとうございました。
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