濵﨑 与 (東京大学医学部附属病院)
濵﨑 与
東京大学医学部附属病院
令和3年2月1日~令和3年2月28日
(平戸市立生月病院)

 まず初めに緊急事態宣言も出ている中、地域医療を学ぶ事を受け入れてくださりありがとうございました。
 ご挨拶の時に、院長先生より生月病院は地域包括ケアを昔から行っており、今後日本全体の高齢化がすすむ中で必要となってくる分野の先駆者となっているのでそれを学んで帰ってほしい、とのお話をしてくださったことを覚えております。
 まず初日は院長先生の外来を見学させていただき、普段から患者さんに信頼されている様子を伺うことができました。また、午後からは特別養護老人ホーム生寿園の診察をご一緒させていただきました。週に1-2回のペースで病院に併設されている施設へ回診するということは患者さんのみならず地域住民の方にとっても安心できるのではないかと感じました。
 二日目には病棟回診を見学させていただきました。この時、院長先生は退院するために一番大切なことは体力をつけてリハビリをすることであるという旨をおっしゃっておりました。回診していく中で患者さんにお声がけすると多くの方が、ご飯がおいしいとお話ししており体力をつけるために大切なことだと感じました。また、回診には医師、看護師さんのみならず栄養士さん、リハビリの方も同行しており、患者さんごとにリハビリの進展具合などを聴取されており、まさにチーム医療を実践されているなと思い、印象的でした。
 三日目には小村先生と一緒になごみや往診に同行させていただきました。何らかの事情で一人暮らしが困難になった方や、通院が困難になった方を診る中で先生が大変信頼されている様子を伺うことができました。
 その後も外来見学等させていただきましたが、石塚先生には初診の患者さんの予診などを任せていただき、検査方針などをご相談させていただくなど大変勉強になりました。
 以上の経験させていただいたことはいずれも、住み慣れた地域で住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されているという、まさに地域包括ケアシステムの理念通りの姿だと思いました。
 各先生並びに関わってくださった皆様、このような貴重な体験をさせていただきありがとうございました。また、この一か月間生月島の良いところをたくさん知れたのでまた来たいと思います。一か月という短い間ですがお世話になりました。
濵﨑 与