安藤 健 (社会福祉法人 恩賜財団 静岡県済生会 静岡済生会総合病院)
安藤 健
社会福祉法人 恩賜財団 静岡県済生会 静岡済生会総合病院
平成31年1月7日~平成31年2月1日
(平戸市立生月病院)

 今回、1月の間、平戸市立生月病院で地域研修をさせていただきました。
 ここでは訪問診療や特別養護老人ホームへの回診、小学校の保護者保健委員会へ参加したり、インフルエンザの流行期ということもあり発熱外来を任されたりといろいろ経験させていただきました。船員健診に至っては漁業の盛んな平戸、生月ならではだなと思いました。
 65歳から前期高齢者、75歳から後期高齢者ですが、ここ生月では90歳、100歳でも元気に暮らしている方が多くいるので、外来で80歳前後の人を診るときに、高齢者に部類されるはずだがまだまだ若い人たちだと変な錯覚に陥っていました。
 地域の人々はちょっと回診に回っただけでも感謝してくれ、親しみやすく話しかけてくる。そんな中で、生月は小さい島だからか、先生方やスタッフの方々と地域の人たちとの距離は非常に近く、先生方の生月愛も感じました。
 また、限られた人員、機械、環境の中での医療提供の大変さを考えさせられた1か月でもありました。
 普段は技師さんたちのことを特に考えることなく血液検査やレントゲン、CTをオーダーして結果を得ることができるが、ここでは夜間や休日に技師さんたちが常駐しているわけではないので、呼び立ててまで得る必要があるデータなのかと考えたり、悩むこともありました。
 また、数十分、時には1時間以上かけて曲がりくねった山道を経て、総合病院までの転院搬送に同乗する機会もあった。普段は重症患者を受け入れる側で働いているので、受け入れをお願いする側という別の視点から見ることができたことは非常に良い経験でした。
 最後に、先生方をはじめ、スタッフの方々、地域の方々、1か月という短い期間でしたが大変お世話になりました。美しい景色やおいしいものも教えていただき、充実した日々を過ごせました。ありがとうございました。
安藤 健